0011 中央 アタル (3/142)
初めは日雇いの派遣をやったりもしていたが、やがて働きさえしなくなった。
実家に住んでいた為に、俺は両親に甘えきっていた。
ちょっとした寄生虫だ。
バイトくらいしようとは思っていたが、やるべきことがあっても、明日やろう。明日何かが変わる。
そう自分に言い聞かせながら、結局何も行動しないで、ただパソコンや携帯を触るだけの毎日が続いた。
挙げ句、親のせいや世間のせいにして、働かない自分を正当化していったんだ。
俺はこんなもんじゃない。
本当の俺はこんなんじゃない。
俺はやればできる。
俺は今、タイミングを計っているんだ。
暗い部屋で、鏡越しに映るヘタレたブタに、時々そう言い聞かせながら不安な気持ちを誤魔化すんだ。
中途半端に器用だったり、才能があったのもいけなかった。
中途半端な才能が、根拠の無い希望や自信を生んだんだ。
今、22歳の俺に会えるならブン殴って言ってやりたいよ。
やればできる。じゃねえ。
やらなきゃできねえんだよ。ってな。
とにかくそんな他力本願な気持ちで、毎日を送った結果。
俺は立派なニートになっていた。