0011 中央 アタル (2/142)
結果から話すと、俺はリュウオウの奴隷になった。
いやあ、まいったねえ。
人の人生は本当におもしろいと思う。
人の人生において、平凡や普通なんて言葉、当てはまる時点で珍しい。
だからこそ、それは平凡や普通ではないと思うね。
俺は10年前。22歳の頃。
重度の無気力野郎だった。
分かりやすい言葉で言うと、ニートや引きこもりってやつだな。
今思えば軽度の躁鬱(そううつ)病だったのかもしれないが、とにかく俺は腐っていた。
当時行っていた大学を中退。
中退はしたが、やりたいことはあったんだ。
俺は漫画家になりたかった。
重い気持ちで、意味も未来も見出だせなかった大学生活。
大学を辞めた時は、晴れ晴れとした気持ちで、無限の旅に出るような気分だったよ。
22歳の頃の俺は、その気になれば自分は勇者にだってなれると思っていた。
現実の世界に魔王なんていないのにさ。
とにかく初めはそんな前向きな気持ちで、毎日絵を描いたり、人に会う度に自由な自分を主張していった。
だが、俺はやがて毎日をダラダラ過ごすようになったんだ。