0010 文京 ゼンイチ (78/90)
SCMの効果は効いているんだろうが、女自身がマジヨレてんだろう。
ったく、面倒くせえな。
俺は女の腕を掴み、腰に手を回す。なかなか細いな。
トレーナー越しに、暖かくて細い腰のラインを感じた。
俺は不意に、この腰をへし折るような、激しいセックスがしたいと思ったが、我慢する。
女に手を貸しつつ、そのまま目黒ん家まで向かう事にした。
「お前 名前と年は?」
「足立 シヲリ 19歳」
19かよ。もっと上に見えたな。
もう5歳若ければ、完璧なんだけどな。
シヲリと名乗った女に肩を貸しながら、深夜の住宅街の道を歩く。
似た道が続き、道路の先は暗闇で点々と光る電灯しか見えない。
見覚えがあるような無いような突き当たりのT字路で、俺は立ち止まった。
つうか迷った。
もうかれこれ30分以上歩いているが、相変わらず目黒のボロアパートが見当たらねえ。
携帯の充電は無えし、寒いし、奴隷にした女はゲロ臭い上に役に立たねえ。
その上、迷子だ。