0010 文京 ゼンイチ (76/90)
ああ!そうか!
「くそ!オカマが主人か!」
現実に一瞬遅れて、思考が追い付いた。
そうだ、違いない。オカマの方が主人だったんだ!
もちろん俺はオカマを追ったが、オカマは裸足で逃げて、そのまま取り逃がしちまった。
女の方を公園に残したままだし、遠くまで追う気になれねえ。
「はあ はあ」
俺は肩で息をしながら、オカマが走り去った夜の住宅街の先を見ていた。
つうか薄々気付いてはいたが、足が遅いのとスタミナが無いのが、完璧な俺の弱点なんだよな。
まあいい。
俺は公園に戻り、その場に倒れたままの女を見る。
1人は新しい奴隷が手に入った。
何回か殴ったせいで、顔が腫れてよだれと血も出ているが、改めて見てもジャージの女の雰囲気はなかなかいい女だった。
街で見かけりゃあ、振り向くくらいのレベルだ。
深夜の公園。
周りには誰もいねえ。見てんのは電灯くらいだ。
この場で、一発ヤるのも悪くねえな。