0010 文京 ゼンイチ (68/90)

狭い玄関から進むと、左手にバストイレ、玄関から真っ直ぐに8畳くらいの部屋がある。


俺はズカズカと部屋に入り、床に腰かけた。


床にはバスケットボールがある。


「何 お前バスケとかすんの?」


「いや 仲間内でたまに」


「ふーん にしても汚え部屋だな」


部屋にはビールの空き缶やら服が散乱し、灰皿にはタバコの吸い殻が詰まっている。


俺はタバコを取り出し、一服しながら携帯を開いた。


目黒は目黒で、床に座り、1枚の紙を俺に見せる。


「あの これ 言われたチラシの大体なんですけど」


目黒が見せてきた紙は、デリヘルのチラシの下書きだった。


まあ写真の位置や、デリヘルの文字の構図は問題ねえな。


「連絡先はどうしましょう?」


目黒が聞いて来たのは、デリヘルの受け付けをする為の電話番号だろう。


「お前の携帯番号載せて お前が応対しろ」


「分かりました」


ったく。いちいち指示しないと分かんないかねえ。


奴隷の質が悪いと、主人が大変だわ。