0010 文京 ゼンイチ (67/90)

改札を出て、俺は携帯のGPSを開く。


俺の赤○の近辺には、黄色○が1つ。


さっきも出てきたが、この黄色○は多分、目黒だ。


この辺りはちょうど、目黒の家が近いな。


俺は目黒に電話し、駅まで迎えに来させる事にした。


待っている間に携帯を見ると、案の定、黄色○は俺に向かって来ている。


電話して15分くらいで、古い型のステーションワゴンが駅前に着いた。


「ご苦労」


俺は運転席の目黒にそう言って、助手席に乗り込んだ。


「あの どこに行けば」


運転席の目黒が俺に尋ねてきた。


何も考えずにルシエの家を飛び出したが、よくよく考えたら、反応もアラームも無いんじゃ探し様がねえ。


だが、その内SCMを着けるかも知れないし、勝負中なら、勝負が終わったら反応が現れる。


「とりあえず お前ん家」


目黒の家で、今日1日待機して、また反応が現れたら、とっ捕まえに行く。


目黒の家まで、駅から車で10分くらいだった。


アパートはボロいが、部屋ん中も魅力を感じない。