0010 文京 ゼンイチ (60/90)

「風呂 使うぞ」


俺は玄関に入るなり、出迎えたルシエにそう言った。


ルシエは静かに「はい」と答える。


風呂場の手前で服を脱ぎ、さっきシンノスケに踏まれた足を見る。


「ちっ」


案の定、踏まれた膝は青く腫れ、少し擦りむけて血が固まっていた。


あんの野郎。次会ったらボコボコにしてやる。


同時に服を脱ぎ終え、自分の全裸を鏡で見た。


まあ自分で思うのもなんだが、ケンカに明け暮れる俺のボディはなかなかだな。


銃弾をも通さない、黒いハガネの筋肉。


気に入らない男をぶっ飛ばす、このヒットマッスル。


俺は鏡に向かって、胸を張り、イカツイ顔を作った。


さらに、股間には女を撃ち抜くビッグマグナム大先生ときたもんだ。


3日も洗って差し上げていないから、さぞかし野性的な匂いがするはずだ。


そんな自分のビッグマグナム大先生を見て、ピーンとキタ。


この、クッサイ先生をルシエに洗わせてやろう。


そして風呂場だし、あいつに小便でもかけて遊んでやろうか。


俺、なんか昔から人に小便かける癖があるんだよな。


そういや中学校ん時も、下の学年の女子に小便かけた事あったな。