0010 文京 ゼンイチ (54/90)
不意に、向かい側から歩いてくる1人の女子高生が目に止まった。
「ビューティフォ」
思わず口ずさんじまった。
ボブくらいの髪型に、未発達の細い手足。
顔なんて超ちっちゃくて、黒目が際立つ白い肌。
たまんねえ。制服と雰囲気的に、年は16くらいか?あー、たまんねえ。
なんだあのイチゴプリンみたいな子は。
近付けば近付くほど、その子は俺の為に生まれたに決まっているルックスだと確信する。
これこれ。この汚れてない感じ。薄いピンクのキャンパスみてえな感じ。
その女子高生は完璧に、俺のドストライクだった。
心無しか目を反らされてる気がするが、関係ねえ。
法律が無かったら、担いで持って帰っている。
俺はそのイチゴちゃんに釘付けだった。
すれ違う瞬間、思わず鼻の穴がでかくなるほど匂いを嗅ぐ。シャンプーみたいな甘い匂いと、太陽に照らされた洗濯物みたいな匂いがする。
すれ違った後も、俺は振り返ってその子を目で追った。
どうする?本気でさらっちまおうか。