0010 文京 ゼンイチ (53/90)
「じゃあ早速行ってきますわ」
「あ まあ 分かんないことあったら電話して いつでも相談に乗るからね」
会長は玄関まで俺を見送りながらそう言った。
時間がもったいねえ。俺は会長に軽く挨拶して部屋を出た。
事務所があるマンションを後にして、都内の道路を歩きながら考える。
まずルシエをデリヘル嬢にしてやる。
あいつは俺の奴隷だ。何でも言うことを聞く。
車は目黒が持ってんな。あいつを送迎車の運転手にすりゃあいい。
しかも2人とも給料を払わなくていいんだ。
ここにきて、SCMがマジで役に立ったな。
けど、ルシエ1人で売り上げ立てるなんて無理だ。
他に女がいる。
もっと女が必要だ。女がたくさんいりゃあ、金が稼げる。
SCMで女の奴隷ができりゃあ、デリヘルをやらせても給料を払わないで済む。
女。奴隷。デリヘル。SCM。
俺はその4つのキーワードを頭ん中でグルグルさせていた。
思わず、視界で道を歩く人間を見る。
時間は夕方手前。道を歩く連中には、学校帰りの学生が目立っていた。