0010 文京 ゼンイチ (48/90)

俺が眉間にシワを寄せていると、会長は両手を大げさに振る。


「いやいや 僕の後継者は君しかいないのは本当なんだよ?ただ もう1人の彼もすんごい魅力的な男でね?捨て難いのよ」


んなもん、俺の部下にでもすりゃあいいだろ。


「つうか50万用意したら 会長の後任になれるって言いましたよね?」


俺が不機嫌全開で睨んでいると、会長はさらに続けた。


「うん 言った言った だからね 1つ提案なんだけど」


「提案?」


会長は人差し指をピンと立てた。


「そう ひとつ デリヘルやってみない?」


は?


「前から新しい事業でデリヘルやろうとしててねえ もう1人の彼とね君に 勝負してもらうのよ デリヘルやって 売り上げを上げた方が勝ち 僕の後任」


デリヘル?売り上げ勝負だと?


俺の脳裏に、一瞬SCMの3文字が浮かんだ。


まさか、この会長もSCMを着けてんのか?でも勝負すんのは、もう1人の会長候補だよな?


「話が違うんじゃないんすか?」


「うん ぜーんぶ 僕が悪いの だから 僕がケツ持ってあげて 1つの事業を君に任せるって話なのよ」