0010 文京 ゼンイチ (46/90)
俺は早速、杉並ルシエに貯金を下ろさせに行った。
一応30万下ろさせ、手持ちと合わせて60万。
会長プラチナ計画に必要な50万と、10万は俺のポケットマネーだ。
「俺は今から大切な用事があるから お前らは適当に今までの生活をしていろ」
ルシエと目黒には、そう言い残し、俺は以前 キャバクラの店長候補の面接をした事務所に行った。
事務所は都内のマンションの一室。
スーツを着た男に部屋へ通されると、すぐに会長が来た。
会長は大体40歳から50歳くらいで、白髪の混じった髪の毛をオールバックにして金縁のメガネをかけている。
パッと見は金持ってそうな、ひょろいおっさんだな。
「やあやあ えっと」
なんだこいつ?大切な後任者の俺の名前も覚えてねえのか?
「文京っすけど」
「ああ!そうそう!文京くん!文京くん」
なんか無性に気に入らないが、俺はポケットから札束の入った封筒を机に叩き出した。
バン!
「約束の50万すよ!これで俺は会長の後任すよね!」