0010 文京 ゼンイチ (45/90)
俺がタバコを1本吸って、部屋の中を見回していると、ルシエは玉子焼きとウィンナーとパンを持ってきた。
変な物作ったら、ぶん投げて忠誠心でも試そうかと思ったが、俺の今の気分にピッタリの朝食だった。今は昼だけどな。
パンに玉子焼きとウィンナーを乗せて一口食べる。味も問題ねえな。
料理は3人分、目黒の分もあった。
「おい 目黒 いつまで寝てんだ」
俺は座ったまま目黒を蹴る。
目黒がむくりと起き出した。
「え あ すみません」
「いいから これ食え」
「あ はい」
目黒はその場に座り、目の前に置かれたパンを食べ始めた。
ルシエは居場所が無さそうに、台所に立っていた。
「お前も食え」
俺にそう言われると、ルシエもベッドのある部屋に座り、パンを手に取った。
飯を食った後、俺はタバコに火を付ける。
「あー 訳あって俺は金がいるのよ」
俺の会長プラチナ計画に必要なのは、残り20万。
パンを食べるルシエと目黒の手が止まった。
「ルシエ お前貯金いくらある?」
「40万くらいです」
俺はニヤリと笑って心で叫んだ。
ビンゴだ!