0010 文京 ゼンイチ (44/90)

目が覚めたら、時間は昼の13時だった。


周り見たら知らねえ部屋なもんでびっくりしたが、よく考えたらここは杉並ルシエの部屋だ。


ベッドの膨らみを見ると、布団から女の顔がはみ出している。


そう、奴隷の分際で、ベッド使ってスヤスヤ眠っているこいつが杉並ルシエだ。


そして、俺の寝ていた場所の枕元で体を小さくして寝ているおっさん。


こいつも俺の奴隷、目黒マサカズだ。


俺は立ち上がり、寝ている杉並ルシエを軽く蹴った。


「おい 腹減った 食い物は?」


「ん あ!」


ルシエは半目ですぐに起き上がった。目に見えて、無理矢理目を覚ましたのが分かる。


「は はい!?」


見事に寝ぼけてんな。


「飯だよ 飯!」


「えっと はい!」


ルシエは立ち上がると、寝ている目黒をまたぎ、ヨタヨタと台所に歩き始めて、冷蔵庫を開けた。


言われて初めて行動するってのが気に入らないが、SCMの効力は確かだな。