0010 文京 ゼンイチ (41/90)
ルシエが泣いているっていうことは、俺の勝ちだ。
今のカチカチは、ルシエが奴隷になった合図だったのか。
んだよ、またあっさりだな。
俺の中の性欲の熱が冷めた気がした。
「ちっ つまんねえ」
「ひっ ひぐ ふっ」
ルシエはそのまま、顔を歪ませて泣いていた。
目黒は下を向き、ルシエの顔を見ないようにしている。
なんだよ目黒。お前も前に無理矢理ルシエをヤッたんだろ。なんでそんな悲しそうにしやがる。
ルシエが泣いていることより、男の目黒がビビっている様子に俺は萎えた。
「ちっ 泣くな」
「ふっふっぐ」
俺がそう言うと、ルシエは泣くのを止めようとする。それは目に見えて分かった。
「ふっふっ はっ ふっ」
だがルシエの様子がおかしい。
「おい どうした」
「はっ ふっふっ ふぅ」
ルシエは苦しそうに小刻みな呼吸を繰り返した。
なんだこいつ。まるで呼吸できていないっつうか、呼吸が止まらないっつうか。