0010 文京 ゼンイチ (34/90)

ゆっくりと窓を開けていき、やっと俺の体の半身ぐらいが入れるまで開けた時、気付いた。


窓の内側、横に女がフライパンを振り上げたまま立っていた。



しまった。



グヷン!



「ぐお!」


頭に激痛を感じて、俺は後ろに仰け反った。


メッチャ痛え!


あの女思いっきり、フライパンで俺の頭を叩きやがった!


クソ!待ち伏せされてた!


「目黒!」


女はすぐに窓の鍵を締めようとしたが、俺はすぐに目黒を呼んだ。


目黒が窓を閉めるのを、力づくで阻止する。


「目黒!あんたやっぱり!」


女はそんな事を言いながら、必死で窓を閉めようとするが、目黒が窓を無理矢理開けてくれた。


加えて、少し回復した俺の登場だ。


「痛いよお姉さん」


俺はそう言いながら、目黒の横から窓を思いっきり開ける。


女はすぐに部屋の奥に逃げようとしたが、間髪入れずに腕を掴んで、ついでにそのままベッドに押し倒した。


「あ゙あ゙!離せ!離ぜえ!」