0010 文京 ゼンイチ (24/90)

「じゃあお前 そのまま裸で ここで待ってろ」


「え?」


俺は裸の目黒を置いて、一先ずパチンコ屋に戻った。免許証は預かっている。


結局店が終わる間際まで打ち続け、席を立った頃にはタバコで麻痺した食欲の無い空腹感と、ザラザラした舌で気持ち悪くなっていた。


座りっぱなしで単純に疲れたが、勝ち盛りを店員に運ばせ、交換したレシートを渡された時の喜びはたまんねえ。


景品と交換し、さらに現金に変えて手に入れた金額は16万とちょっと。


手持ちの金と合わせたらおよそ30万だ。夜の風は冷たいが、俺はホクホクしていた。


そして、さっき目黒を立たせた場所まで戻る。


時間はすでに23時。あれから5時間以上経っていた。


さすがに帰ってんじゃねえかとは思った。



けどさあ。



あいつまだ全裸のままで待ってやんの!



ビルとビルの隙間で、素っ裸でガタガタ震えて体育座りしててさあ!なんか縮んでんの!


このくそ寒い中、5時間以上全裸だぜ?マジウケた。