0002 渋谷 サチ (17/18)

タキオはまた嬉しそうに下品な笑顔。なんでウチはこんな奴に、自分のお金を渡さなきゃいけんのやろ。


「客からプレゼントとか貰うよな?」


さらにチラっとウチが付けている銀のブレスレットを見てきた。


「はい」


ウチはブレスを握る。これは、珍しくあいつがプレゼントしてくれた。


「全部俺に報告しろ 物によっては質に入れたり俺によこせ」


「分かりました」


ウチって本当、人生台無しにするような、取り返しのつかない失敗したんだ。怒りや自己嫌悪もあるけど、さっきから感じる冷めた感覚の名前が分かった。


これは、諦めだ。


「あとお前ジュリアって子は友達か?」


ジュリア。


「いいえ」


「仲良くなれ」


「え?」


タキオはまた、SCMの説明書をウチにかざしながら言う。


「このSCMにはいくつかの応用編があるんだ」


基礎すら知らないんやけど。


「その1つは 手に入れた奴隷を使って勝負をさせることができるんだ」


よう分からんし。


「よく分からない」


あ、言っちゃった。


失敗した感がある中、タキオは特に不快な様子もなく説明を続ける。


「まずジュリアにうまくSCMを付けさせる」