0002 渋谷 サチ (18/18)
タキオは手を伸ばし、ウチの胸を触りながら続ける。
「そこでお前とジュリアが勝負をし ジュリアが負けると」
「負けると」
ウチの胸を強く握るタキオ。痛いんやけど、顔にしか出せん。
「ジュリアはお前の奴隷になる」
あ、なんかそれいいわ。
「奴隷を使って 新しい奴隷を増やせるんだ」
そう言うと同時に、タキオはウチの胸から手を離した。
「けどお前は俺の奴隷だから お前の奴隷のジュリアも俺の奴隷なんだ」
なんかジャイアンみたい。
「俺はこれからもう1つSCMを手に入れる」
タキオはチラリとパソコンを見る。次にウチを見てから言う。
「お前はとにかく金を稼いで ジュリアと仲良くなれ」
「分かった」
ウチがそう言うと、タキオは「今日はもう帰っていいぞ」と言ってきた。
ウチは服を着ながら考える。
ていうか、どうやってジュリアにSCMを付けさせればいいいん?何の勝負をして勝てばいいの?
彼氏に、なんて言って別れよう。
あ、そう言えばウチの家に、もう1個SCMと同じ箱があった気が。
そんな事を考えながら服を着終わると、座ったままのタキオが何かを思い出した。
「あ そうだ」
今度はなんだとビクッとする。
「次会う時までに 俺とのセックスの感想文を原稿用紙3枚で書いてこい」
は?