0009 中野 タイジュ (24/65)
SCMの存在を意識した脅しの様な言い方だったが、俺は構わずに本題を切り出す。
「あの 奴隷がいるんですよね?」
ジュリアは黙って俺の話を聞いていた。
否定やはぐらかしは無いことに、ジュリアの自信や俺は舐められてるのかもしれないと感じた。
しかし、今の俺は懸念よりも話を続ける。
「助けて欲しいんです」
「どういうこと?」
ジュリアの疑問に、俺が男である事をうまく伏せて、簡潔に今回の話をジュリアに説明した。
望んだ女を奴隷にしたと思った直後、ゼンイチという暴虐な男に大切な女を奴隷にされた事。
ゼンイチを倒して欲しいという事。
ジュリアは終始、黙って話を聞いてくれた。
勢いとジュリアの雰囲気で話してしまったが、直後にこの女で良かったかどうか不安になる。
この女がどうやって、あのゼンイチに勝てる?
しかし出会ってしまった以上、どんなに細く頼りない糸でも、俺はすがるしかない。
俺は夢中で、暴力でSCM勝負を無理矢理始めるゼンイチの話をした。
「今すぐにでも どんな方法でもその男を奴隷にして 女を助けてくれれば」
俺はツバを飲み込み、ジュリアに決意を切り出した。
「あたしはあなたの奴隷になります」