0009 中野 タイジュ (14/65)

「おい 聞こえてんだろ!お前も俺の奴隷になったか?」



俺は一瞬で閃いた。



「はい」



俺がそう言うと、黒人はゆっくりと俺の首から足をどける。



今だ。



俺はその場から一気に起き上がり、走り出した。



「くそ オカマが主人か!」



黒人は追ってくるが、俺は必死で逃げた。



今はあいつに勝てない!どうしようもない!



シヲリさんを置いてきたけど、俺は逃げるんじゃない!助けを呼ぶんだ!



そう自分に言い聞かせてたけど、本当は違った。



シヲリさんを助ける以上に、怖かったんだ!



あいつが、あのゼンイチとか言う黒人が怖かったんだ!



俺はSCMを外して、逃げ続けた。



ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!



あの野郎!あの野郎!



頭脳戦ばかりだと思ってた!



脅して勝負させるなんて!



あんなやり方しやがって!



シヲリさん!シヲリさん!



俺はSCMをなめていた!