0007 新宿 セイヤ (34/36)

本来はSCMを付けていないとバレた時点で、逃げ出すべきだ。



この場に留まれるのは、ユウガ達の情報をより多くジュリアに伝えられると、自分に言い聞かせているから。



それに、バレてからの指示はされていない。



ジュリアとリュウオウの話だけはしてはいけない、不利になる行動や情報を、俺が考えられる限りで伝えてもいけないんだ。



あやふやでわずかな指示しかされていないからこそ、そこから感じる、俺自身の思考での裏切り行為は全てできない。



「じゃあセイヤはスパイなの?」



目を瞑って周りは見えないが、アヤカの発言に、ユウガの声がする。



「恐らくそうだ」



「じゃあ じゃあ また勝負して負かせば」



アヤカの提案は悪くない。だが。



「セイヤは多分 今自分自身のSCMを持っていない」



ユウガの言う通りだった。俺のSCMはジュリアが持っている。



「24時間以上外したら 脳に障害をきたすペナルティを受けると教えられたろう」



そこまで詳しくは教えられていない。そうだったのか。



「そのジュリアって子は なんでそこまで知ってるの?」



エイアの声に、ユウガが答える。



「脳に対する重大なペナルティも ブログに書いてあった」