0007 新宿 セイヤ (35/36)
ガラスの灰皿にタバコを押し付ける音が聞こえ、ユウガの説明は続く。
「セイヤとジュリアの主人がブログの筆者なら 僕より SCMを熟知しているはずだ」
ユウガの説明に、エイアの声がする。
「あ もしかしてセイヤのSCMが無かったら セイヤは救えないの?」
「そうだ」
そうか。ジュリアを救うには、ジュリアのSCMが必要なのか。
「セイヤにとっては 自分が人質なんだ」
自分自身、そんなつもりは無かったが、ユウガの言う通りだ。
俺のSCMはジュリアが持っている。
「僕達はもう 行った方がいい セイヤの前で話すことはない」
「セイヤ 僕達は帰るから もう目を開けていいと思うぞ」
ユウガの言葉に、俺が目を開けると、ユウガとエイアの2人は立ち上がっていた。
アヤカも俺を見ながら、立ち上がる。
「バレたのは事故だし スパイだと気付いたのは僕やアヤカのせいだ」
ユウガは俺の立場を分かった上で、話してくれていた。
「嘘は付けないだろうが 全部頭が良すぎるユウガ様のせいだ 覚悟してろ って主人に言っておいてくれ」
「ちょっと 言い過ぎだよ」
黙っていたエイアが、ユウガを注意した。