0007 新宿 セイヤ (21/36)

ジュリアに何が起きた!



ジュリアは今、絶対に幸せじゃない!



なんだよこの惨めな状況!



親戚か!男か!



けど、きっかけは俺だ。



俺の感情は行き場が無くなり、急激に冷めていくのを感じる。



アヤカを奴隷にしようとして、逆に奴隷になって、ジュリアを振った俺が悪い。



俺が全部悪いんだ。



けど、叶うなら。どうか。



「ジュリア」



「はあい?」



俺はゆっくりとジュリアの手を取る。



ジュリアは無垢な少女の瞳で、繋いだ手を見ていた。



「あ ゲームする?」



ジュリアの無邪気な提案に、俺は可能な限り優しい微笑みを作る。



「ああ ゲームをしよう」



ジュリアの手を、さらに両手で握る。



「手を離したら負けだ」



それを聞くと、ジュリアは子供みたいに両手でギュッと俺の手を握った。



どれだけ俺の心をワシ掴みにすれば、気が済むんだ。