0007 新宿 セイヤ (16/36)
「女の子は あーゆー時は追って欲しいんだよ」
アヤカはブツブツと独り言のようにつぶやく。
んな事、俺もユウガもきっと分かってる。
けど男にも意地ってもんが
「すまん!会計しといて!」
ユウガはそう言って、自分のお金を置いて廊下に飛び出した。
俺だったら、絶対に追わない場面だけど、今のユウガは確かに
「カッコイー」
アヤカに先に言われてしまった。
しばらくSCMからは解放されないようだが、アヤカの奴隷になった時の絶望感に比べたら、今の状況は数百倍マシだ。
その後、なんとかユウガはエイアと仲直りできたようだ。
帰り際にユウガから来たメールの内容は、SCMを付ける前までの今まで通り、普段の生活をして、時々サイトをチェックしてSCM所有者には近づかないようにしろという指示だった。
メールには、SCM所有者のサイトのURLも添付されていた。
アヤカも同様のメールを受け取っているはずだが、俺の話からリスカなどをしない様に、念を押されているはずだ。
時々はユウガと連絡を取り合うが、その日からは何事もない日々が続いた。
アヤカはもう客としても来なくなったし、むしろユウガの奴隷でいる限り、今までよりはまっとうな生活を送っているはずだ。
俺はアヤカと縁を切った為にNo.1からは降格したものの、上位を保ち、以前と同じように仕事に励んでいた。