0007 新宿 セイヤ (14/36)

「じゃあ 主従関係は」


俺のその疑問に、ユウガはイジっていた携帯の画面を向けた。


携帯の画面には、カーナビみたいな地図と、画面中央にいくつか重なった○が見える。


「それが SCM所有者の位置なんだ」


「え?」


携帯を覗き込んでいたアヤカも、俺と同時にユウガを見た。


顔が無駄に俺に近い。


ユウガはこの地図を掲載したサイトが、SCM所有者のサイトだと教えてくれた。


誰が開設したサイトかなど謎が多いが、ユウガも最近このサイトの存在を偶然知ったそうだ。


主人である赤い○と、奴隷の黄色の○によって、俺とアヤカが主従関係だと判断したらしい。


「こんなの あったんだ」


アヤカの言葉に、ユウガはホッケをつまみながら話し出す。


「あとは知っての通り 街角ですれ違ったり 調べられる所まで調べた」


アヤカは俺を見るが、俺はあえてユウガを見ていた。


「本当 もうやめなよ」


突然、エイアがタバコを吸いながら俺達に言う。


「危ないよ それ」


エイアの視線は、俺の唇の裏にあるSCMだ。


「あんた達だって もう色々失ったり ロクな思いしてないでしょ?」


エイアの言葉に、アヤカはハシをくわえたままうつむく。