0007 新宿 セイヤ (11/36)
「あー まあ 色々あるけど」
ユウガが気まずそうに、俺とアヤカの間に切り出す。
俺はユウガの声に反応し、注目した。
アヤカも泣きながら起き上がり、ユウガに顔を向ける。
泣いていても、SCMがそうさせるんだろう。
ユウガは俺達の反応に、少し驚いた様子だった。
「本当はSCMから解放させたいんだけど とりあえず しばらくは付けておいてもらいたい」
「いつまで?」
俺やアヤカの代わりに、エイアが聞いてくれた。
「あー」
ユウガは困ったように、天井に設置されたシャンデリアを見る。
「早いとこ解放してあげなよ」
どうやらエイアは常識的で、ユウガはまだSCMで何かしたいらしい。
「とりあえず 今日は解散して後日また集まろう」
ユウガは全員に聞こえる声で、そう言った。
「そうやって いつも先伸ばしにするよね」
エイアの言葉に、ユウガは困った顔で俺を見る。
「お気持ちは 分かりますよ」
俺は2人にそう言った。言えることは、それしか無かった。