0006 豊島 アヤカ (61/64)

「SCMの戦いにおいて重要なのは 勝負の内容じゃない 重要なのは『勝敗の定義』だと僕は思った」



初めは訳分からない発言ばかりだったが、話を聞いているうちに、ユウガの言葉はなんとなく理解できてしまう。



「だから 勝負の内容よりも 条件や提案にこだわっていたのか」



セイヤがユウガにそう言うと、ユウガはうなずいた。



「ああ」



けど、あたしは納得する訳にはいかない。



「さっきから 何言ってんの!?」



言葉の足りないあたしの叫びに、ユウガは落ち着いた様子でエイアを見る。



「実は試したいことの1つが彼女の存在だ」



そしてユウガは、信じられないことを言いだした。




「エイアはSCMを着けていない」





「は?」「え?」



あたしも、セイヤですら思わず声をあげた。



「もちろん僕は 確かにSCMを付けている」



ユウガはそう言って、口を大きく開けて上を向いた。



よくは見えないけど、ユウガは確かに着けているんだろう。