0006 豊島 アヤカ (58/64)
呆然とした様子のエイアとユウガを見て、指を差す。
「あんた達!あんた達はあたしの奴隷だ!」
きっと今頃、SCMの作用で、この間のセイヤみたいに、あたしの奴隷になっている。
「イスから立って!床に正座してよ!」
あたしは思わずそんな命令をした。とにかくSCMの効果を、こいつらに試してみたかった。
エイアとユウガは互いの顔を見合わせる。
さあ、床に正座してみろ。
けど
数秒経っても、エイアもユウガもイスから降りなかった。
「何してんの!早く正座してよ!」
あたしはまた命令を言うが、それでもユウガもエイアも呆然とあたしを見るだけで、イスから降りようとしない。
興奮したあたしも、何かがおかしいことに、気付き始めた。
「ありがとう」
まず初めに口を開いたのは、ユウガだった。
「は?」
何言ってんのこいつ。
「君達との勝負で SCMについてたくさん分かった」
本当に訳が分からない。
「僕達は君に負けてない」
「は?」
さっきから、何言ってんのこいつ?
「あたしは確かにイッセーノに勝ったじゃないの!」