0006 豊島 アヤカ (57/64)
抱き付かれたセイヤは、あたしの背中に手も置かずに呆然としている。
なぜ勝ったのにセイヤはボーっとしているかなんて、その時のあたしは気にならなかった。
あたしの頭の中には、勝利した至福感しかない。
勝つって快感!
奴隷!これでエイアも!ユウガも!
そしてセイヤもあたしの奴隷のまま!
あたしは主人だ!
特別ルックスのいい3人!人がうらやむ3人!
あたしはこいつらの主人になるんだ!
緊張感から抜けた安心感を感じた後の更なる興奮、そうして溢れた感情で、あたしの口が緩む。
「あは」
「あは!あはははは!」
あたしは、笑いだした。
店内にいるホストも客も、エイアもユウガもセイヤもあたしを見る。
普段なら異常な笑い声を出す、非常識な行動だが、今は関係ない。
笑わずにはいられるか!あたしは全てを手に入れたんだ!