0006 豊島 アヤカ (56/64)

「イッセーノ!」



あたしはすぐに叫ぶ。



セイヤとユウガはあたし達の勝負を見守っているが、そんなものは関係ない!



あたしは、エイアの指と瞳だけに集中していた。



あたしの集中力が信じられないほど、加速していくのが分かる!



勝つ!あたしは勝つんだ!



エイアの指がピクッと動いた。けどあたしは直感的に感じる。



フェイクだ!



「0!」



あたしは指を立てなかった。



エイアの指は



立っていないまま。



指の数は0だ。



「あ」



エイアの唇から声が漏れる。



あたしは



あたしは勝ったんだ。



あたしの肩や腹の重いものが、スーっと抜けていく感覚になる。



次に、心臓がドキドキしだし、黒い興奮が腹の下に広がる。



同時にドクっと、アソコが濡れたのも感じた。



「ああ!ああ!」



あたしは興奮して叫んだ。



勝った!勝った勝った勝った!



「勝った!あたし勝った!」



あたしは思わず、セイヤに思い切り抱きつく。



スーツの繊維と、セイヤの体臭と香水の混ざったいい匂いで、あたしはよだれが出そうになる。