0006 豊島 アヤカ (43/64)
「あと アヤカの誕生日は11月2日だよね」
「え?うん」
セイヤは話を変えたが、さすがホスト。よく覚えている。
「僕の誕生日は2月10日だね」
覚えてる。その日にあの腕時計を買ってあげた。
「どうしたの急に?」
「僕達の誕生日で この勝負の勝率を上げるんだ──」
──約束通り30分ほどで、あたし達はユウガ達のいる卓に戻った。
座った瞬間、セイヤが話し始めた。
「イッセーノ って知ってます?」
「いっせーの?」
ユウガとエイアは、お互いの顔を見合せて首を傾げた。
「ほら こうやって」
セイヤはそう言うと、拳と拳を合わせて手錠を付けられたみたいにする。
次に「イッセーノ 1」と言って、右手の親指をピンと立てた。
「こうやって みんなで親指を立てて 全員の親指が何本立つか予想して 数字を当てていくゲームです」
そう。2人以上で何人でもやれるゲーム。
「自分が当てたら片腕を下げて もう片腕のみでゲームを続ける」
下げてからは片腕分の指しか出せない。
「両腕を下げた状態 つまり2回当てることができればその人は上がり 勝ちです」