0006 豊島 アヤカ (41/64)
切り替えた様子のセイヤは続ける。
「条件は大分あるが 1番いいのは僕らが勝負を決められることだ」
セイヤの言葉に、あたしは安心を感じる。
「あ イカサマ付きの勝負を考えられるってこと?」
「ああ」
セイヤは腕時計を見る。あ、あたしが買ってあげたやつだ。
「しかも僕たちには勝負を決めて さらに相談をする時間がある」
セイヤは次に、店のはじに見えるユウガとエイアを見た。
誰も卓に付けず、自分達で酒を作ってホストごっこをしてる。何、あの余裕。
「そして 彼らにはそれを与えない」
あたしはセイヤの話を理解した。
この場であたし達に有利な勝負を決めて、この時間を利用して作戦を練るんだ。
けどユウガ達の卓に戻ったらすぐに勝負を始め、ユウガ達には勝負の内容を相談する時間は与えない。
たしかにあたし達の方が有利だ。
「あれだけの男が出した条件だ 何かしら裏はあるだろうが この相談する時間が僕達の強みだ」
あたしはセイヤにうっとりする。セイヤって本当に、頼り甲斐があるわあ。