0006 豊島 アヤカ (40/64)
あたしとセイヤは卓を移し、ユウガとエイアから離れた卓で相談タイムに入る。
「どうしよう どうしよう」
ユウガ達と話していた時の緊張感から解放され、セイヤと2人きりになったあたしは、素を出して混乱していた。
相手はあたし達を下調べし、所在地も知っていることは会話から分かる。
どうやって、あたし達の場所を突き止めた。
今回は勝負を断っても、またユウガたちにしつこく挑まれたり、違う奴に勝負を挑まれたら。
それに、1番怖いのはユウガの話を聞いていると。
「正直 公平だと思う」
「え?」
あたしの思考の途中で、セイヤが話し始めた。
「あの男 ユウガは頭がいいというか 回転が早い上に口がうまい」
そう、あたしもそれを感じて考えていた。
ユウガって見た目は好青年って感じの男前だけど、話し始めたらチャラい面が見える。
けど、会話にはスキが無いし、独特の雰囲気で引き込まれてしまう。
「うちの店に欲しいくらいだ」
確かにホストに向いてるけど。
「そんなこと言ってる場合じゃないよ」
あたしはセイヤの呑気な発言を否定した。