J000 世田谷 ツバキ (125/135)

ふと、視線を真っ直ぐにしてみると、新宿セイヤがベッドに腰掛け、うな垂れていた。


その足元には豊島アヤカが座っている。


「セイヤ、聞いて欲しいことあるんだけど……」


「……うるさい。今は特に話しかけるな」


豊島アヤカは床に座り、そんな新宿セイヤのほうを見ながらも、何度も重い溜め息を吐いていた。


中野タイジュと足立シヲリはまだ何か話しているが、彼を落ち着かせようとする足立シヲリの気配りが主だろう。


杉並ルシエも、ベットの端に座る目黒マサカズに何か言っている。「自首」というフレーズだけ聞こえた。


練馬会長はイスに腰掛け、ぼんやりとし、その隣のイスに北ミナミも座っている。2人とも大人しかった。


渋谷サチは自身の手首を何度もこすり、何かの名残で落ち着こうとしていた。


リュウオウはソファーに座り、背もたれに体重をかけ、グッタリしている。その隣に、中央アタルもいた。


台東フジコは僕の隣で、携帯電話を見ている。地図画面が見えた。今さら、GPSでも確認しているのだろうか。


文京ゼンイチは床にあぐらをかき、じっとしていた。納得できない表情を浮かべながらも、タキオの指示で大人しい。


板橋ゲッコウは千代田マリヤの後ろに控え、僕と同じように辺りの大人たちを観察していた。