0006 豊島 アヤカ (28/64)

やだ。何であたし達の名前と顔を知ってるの。


あたしはさらに怖くなったが、肌の黒いその男はあたしの心を読んだかのように笑顔で続ける。


「大丈夫 君たちが損をするような話はしない 情報も交換したいんだ」


周りのホストたちや客も、その男女に警戒し、会話を止めて注目していたが、あたしは男の雰囲気に安心を少しだけ感じていた。


背はセイヤと同じくらいだから、180cm前後のはず。


髪型は黒の短い髪で顔は整っていて、男らしいけど笑った顔は少年みたい。ホストかな。


隣に立つ女は、セイヤと男の様子をただ見ている。


ショートヘアで、顔はハーフぽくて、うらやましいくらいまつ毛が長くて目がデカイ。なんかキラキラしてる。


背はあたしより高くて、スタイルもいい。


ムカつく。


けど、この肌の黒い男も女も。どこかで見たことがある気がするんだ。


セイヤは、またあたしを見ていた。


あたしは男女を思い出せない答えと興味を求め、セイヤに「いいよ」と合図のうなずきをした。


するとセイヤは笑顔を作る。


「すみませーん 僕の友達なんです」