J000 世田谷 ツバキ (115/135)
──江戸川リュウオウ、葛飾アンジュ、新宿セイヤ、足立シヲリ、中野タイジュ、豊島アヤカ、文京ゼンイチ。
台東フジコ、杉並ルシエ、中央アタル、目黒マサカズ、大田ユウガ、そしてこの僕、世田谷ツバキ。
以上13名がタキオの奴隷になった。
板橋ゲッコウ、千代田マリヤ、品川ゼロの3名に我々が加わり、港タキオの奴隷は過去最多の計16名に膨れ上がった。
残る所有者は荒川エイア率いる、ズシオウマル、練馬ヨシムネ、北ミナミ、渋谷サチの5名。
江戸川リュウオウは数本の歯を失い、全身に内出血を起こしていた。奇跡的に骨折には至らなかったが、右目の視力を失いかけている。戻るかどうかは、昨日の今日ではまだ分からなかった。
文京ゼンイチは片耳を失い、中野タイジュは全身打撲と足の指の骨折で両者ともに全治1ヵ月。僕は大事には至ってはいなかったものの、身体中で感じる熱と痛みに、眠れない夜が続いた。
品川ゼロ、台東フジコなど他の負傷者も含め、皆散り散りに、別の病院で治療を受けている。
ガソリンスタンドでの火事の一件は、我々仲良し奴隷組が酒の勢いで起こしたイタズラ、ということになった。その際に分かったことがあった。
荒川エイア本人は留置所に身を置いていた。
彼女はタキオの手から自身を守るために、警察に捕まったのだ。
「……エイアは、奴隷の解放をおこなおうとしている」
大田ユウガの予測に、港タキオは、主人よりも先に荒川派閥の奴隷たちを襲った。その発想は正解だった。
荒川エイアは、今後釈放される際に自身を保護するよう、練馬会長に指示をしていた。
タキオは大田ユウガと新宿セイヤを使い、練馬会長を先回りで奴隷にした。
もちろん、老王の奴隷化は、一筋縄ではいかなかった。
大田ユウガは肩を脱臼し、新宿セイヤは左手の指を2本骨折。唇も痛々しく切っていた。タキオの無茶な命令のせいだ。無茶苦茶だ。