J000 世田谷 ツバキ (102/135)

2人の身長と比較すると、彼の体格はウォリアーのように大きく猛々しい。


「中央さん……」


品川ゼロの瞳に、落ち着きが垣間見える。


中央アタルは眼鏡に品川ゼロの姿を映し、スーツの裏からタバコを取り出した。


「すまんが貸してくれ」


大田ユウガのパーカーのポケットに手をつっこみ、ライターを取り出すとタバコに火をつけた。


中央アタルが見せる一連の動きによって、どこか和んだ空気が部屋に漂う。


「港タキオとかいう奴の奴隷になったか、ゼロ」


ゼロが「……はい」と答えた瞬間、ズシオウマルがズルリと床に落ちた。


「ズシ!」


荒川エイアがズシオウマルに駆け寄ろうとする。が、品川ゼロは包丁を下に向けた。


「まだ息はあります。動かないでください」


中央アタルが煙を吐いた。


「したくないことをさせられる気分はどうだ?」


品川ゼロは悲しそうに笑った。


「……最悪です」


「だよな。すまなかったな、巻き込んで」