J000 世田谷 ツバキ (91/135)
「吐くな。飲み込め」
僕の命令に、大田ユウガは嘔吐しそうなそれを飲み込む。
SCMをつけていたのは大田ユウガか。
まず、こいつを奴隷にした。
周りの連中は大田ユウガの様子に一歩後ずさりをし、驚いていた。
「それではユウガさん。次はこのからくりを吐いてください」
大田ユウガはゆっくりと僕を見上げた。
「……彼女がつけていたのは、渋谷サチのSCM。実際にSCMをつけているのは僕だ」
何がなんでも彼女を守るか。
「だが、リュウオウはまだ負けを認めていない。それは何故ですか?」
大田ユウガの顔がニヤリと笑った。
「僕の役割は保険でっせ」
「保険だとぅ?」
ムカつく。ムカつくぞ大田ユウガ。
彼は新宿セイヤと豊島アヤカを見た。
「以前の検証で分かったことだ。リュウオウに勝たせる。その保険があるから、リュウオウは負けない」
フジコさえもニヤニヤと笑っていた。
「奴隷の分際で、荒川エイアの代わりにJ-SCMと勝負をして、リュウオウちゃまの保険にまでなって。デタラメなことしたわね、大田さん」