J000 世田谷 ツバキ (87/135)

部屋の隅に僕、ジュリア、ユウガのそれぞれが立ち、別の派閥の人間が囲う。


僕の周りには荒川エイアをはじめとする、彼女の派閥が集った。


コップはテーブルの上に配置し、触ってはいけない。


「第三勝負、はじめっ!」


「アッ、アアアアアァア!!」


ユウガの声が響き、勝負が始まった瞬間、ジュリアの悲鳴が木霊した。


「っるせーな!」


ミナミさんはそう言ったが、あれもルール上真っ当な手段だ。


声による超音波。


コップを叩くとキンッキンッ、と音が鳴る。その音と同じ高さの音圧を与え続ければ、振動に耐えられなくなりコップは割れる。


だが容易ではない。


「アアアァ!」


机に置いたコップへ、ひたすらに声を張るジュリア。


一方。視界の外れで大田ユウガを見たとき、彼の手にもライターがあった。