J000 世田谷 ツバキ (80/135)

僕は機嫌のいい笑みを浮かべた。


「ん? ん? んー。つまり我々の勝ちでよろしいでしょうか?」


「ふざけないで。失格にするよ」


「権限はイーブン」なるべくゆっくり喋る。「ルールに無ければ何をやってもいいと思ってましたが」


リュウオウの息を途絶えさせる。窒息からの気絶で済む。直後に救急措置を行えばいい。


2秒ルールでリュウオウは負ける。良。


リュウオウの呼吸が掠れて聞こえる。彼はそれでも無理問答を続けた。


フジコのやらかしは僕が拾おう。腐っても勝ちは勝ち。


この場においては全存在を賭けて、何でも許すよフジコ。存分にやりたまえ。


フジコは氷よりも冷たい目で、リュウオウの首を絞め続けた。


「いいから死んでよ」


直後、リュウオウの目が見開いた。


「……叫べ!」


ん? ひ?


フジコの腕に、火が。


蝋燭の火……リュウオウの手に。


「ウソ……」


リュウオウがフジコの腕に火をつけた。