J000 世田谷 ツバキ (65/135)
選抜者は3名だ。
ユウガはデスクの上に置かれたロウソクを見て、微笑む。
「3人で向かい合ってもらう、トリプル無理問答。言っておくけど、これはかなり難しいよ。視線も基本的に、そうだな。ロウソクを見て行おう」
ロウソクを見るのは基準であってルールではない。視線をそらしたところで、負けにはならない。ユウガはそう続けた。
僕に続き、リュウオウが頷いた。
二回戦目は無理問答、決まりだ。
「私がやる。ね、いいでしょ?」
フジコが意気揚々と、僕の袖を引っ張った。
「結構。問題ありません」
こちらの派閥で使いものになるのは、中央アタルかフジコ。
さきほどのブアメード戦で見せた、中央の笑みに不吉さを感じ、僕はフジコを推した。
何より、フジコはこういう、相手をおちょくるような勝負に向いている。
エイアに関しては分からないが、リュウオウは出るまい。
僕たちは今、SCMをつけ、勝負をしている。
3回戦のなかで、主人が出場し、一度でも負けてしまった場合、その敗北感で負ける可能性が大いにある。
エイア派閥なら、練馬さんか大田ユウガが定石かな。
イスに座り、フジコが言った。
「要望よ、渋谷サチさんを指名する」