0006 豊島 アヤカ (22/64)
次の日の午前中には、広くなったセイヤの部屋にあたしの荷物が届いた。
いよいよ、本格的にあたしとセイヤの同棲生活が始まるんだ。
昼にはセイヤが帰って来る。
帰って来るタイミングに合わせ、あたしはキッチンで皿を洗い始めた。
3月の水道水は痛いほど冷たい。
けどこんな健気なあたしの姿を、セイヤに知ってもらうんだ。
タイミング良く、ドアが鳴る。ノブに鍵を差し込んだ音。直後にキッチンの先にある玄関のドアが開く。
セイヤが帰ってきた!
「あ おかえりなさーい」
「あ ああ」
あたしはセイヤに近づき、わざと手を握る。
「水で洗ってたの?」
セイヤはあたしを見た後、キッチンを見た。
「うん」
あたしって健気でしょ?惚れるべ?惚れるべ?
「お湯 出るけど」
は?
「う うん 次からそうする」
ちくしょう。無性に恥ずかしかった。
家に帰ったセイヤは、そのままトイレへ行った。
扉を閉めるが、中からはカチャカチャとベルトを外し、ズボンを下ろす音まで聞こえる。そして
シャアアアアア
バストイレは、台所の後ろに位置してるからダイレクトに音が聞こえた。
しかも音的に、座ってしてる。セイヤ座ってオシッコするんだ。
ていうか、やだ。セイヤがオシッコする音が超聞こえる。
次には、オナラの音と共に大をする音まで聞こえた。