J000 世田谷 ツバキ (33/135)
……それよりも、荒川エイア。
対面したのは初めてだが、彼女の雰囲気は想像より少しワイルドだった。
僕はこの小娘によって、練馬ヨシムネを失った。僕の計画を狂わせた女。
彼女は北ミナミを見ながら、タバコの火種をこちらに向けた。
「ジャッジメントはMモードのSCMにしか作用しない、でしょ」
彼らの推理は8割当たっている。
荒川エイアの勘と度胸に、リュウオウの知識か。なかなか厄介ですね。
「だったら主人同士で挑めばいい」
荒川エイアがそう言った瞬間、リュウオウくんが自身のSCMを取り出した。
僕もポケットのなかのSCMを握る。
荒川エイア、江戸川リュウオウ、そしてこの僕。
「3つの派閥で、勝負を行う」
「それで、共闘をOKしたのね」
台東フジコの発言に、荒川エイアはタバコの煙を吐き出した。
「そう。別に彼らと組む気はない。SCMなんて、もううんざり。あたしはSCMも、それに関わるあんた達も大嫌い」
本音でしょう。ひどいな、一生懸命作ったのに。
ねえ、墨田教授。