J000 世田谷 ツバキ (30/135)

それにしても、荒川エイアと、江戸川リュウオウが共闘?


なにが起きている。


不意に、僕の車のトランクがガタガタと揺れた。


どうどう、と台東フジコがトランクに向かってつぶやく。


「あのメガネの七三が世田谷ツバキ?」


「そうです」


荒川エイアの言葉に答えたのは、1人の美少女だった。


髪をバッサリと切り、印象は変わったが見覚えがある。むしろ教え子なんですけどね。


「なるほど。妙に集まりがいいと思ったら、全部、あの子の働きね」


葛飾ジュリア。


いや、本名はアンジュだったな。


フジコの言うとおり、葛飾アンジュの存在で合点がついた。


彼女は、荒川エイアとともに大田ユウガの運転する車から降りたのだ。


「葛飾さん、入院してなきゃ」


「ヤダ」


「ふうん。本当にタフになったわね。それにしても、こんなプラチナメンバー集めるなんて、どんな魔法を使ったの?」


フジコの質問に、荒川エイアが前に出た。


「このアンジュって子が、練馬さん経由であたしにメッセージを送ってきた」


入院していた葛飾アンジュの下へ、フジコが〝お見舞い〟に行った、とは聞いていた。


「共闘したい、一緒に黒反応の世田谷ツバキを倒してほしいって」


「それでエイアさん、あなたはそんなわけの分からない訴求に応えたの?」