J000 世田谷 ツバキ (29/135)
フルフェイスを取った新宿セイヤ。
高級車から降りてきたのは北ミナミと練馬ヨシムネ。
別のワゴン車から男女4人。
そして、次々と車から降りてくる人物たちのなかで、異色の者が1人。
彼は子供だった。
「神の子のおでましねぇ」
台東フジコを見ると頷いた。
間違いない、あの子供こそ江戸川リュウオウだ。
「……荒川エイアもいる」
中央アタルのつぶやきの先に、1人の女性が立っていた。
グレイのジャケットに七分のジーンズ、真っ白なスニーカー。
長身でスレンダーな体型。身長は160センチくらいか。
ボーイッシュな見た目だが、その瞳の輝きが知的で独特のオーラを見る者に与える。
才女、荒川エイア。
そして、隣には犬が一匹。僕を見て、牙をむき出しに唸っていた。
見覚えがある。
悲運の名犬、ズシオウマル。
噂には聞いていたが、おもしろい再会ですね。