0006 豊島 アヤカ (17/64)
女の顔は一瞬でも、キレイだと分かった。
着てる服もオシャレだし、なんか芸能人みたいなオーラを感じる、美男美女カップル。
SCMの振動も気になるけど、あいつらマジ気に入らない。
次にセイヤを見る。
セクシーなモデル系の顔だちに、よく手入れされた髪の毛。
パリっと着こなしたスーツに、いい匂いに、さりげなく付けた高級なアクセサリー。
うん。完璧。あたしは安心した。
しばらく歩いたけど、何事も無く駅に着く。
「何も無かったね」
「あ ああ 実は3日前にも鳴ったんだ」
セイヤは相変わらず、周りをキョロキョロと見回しながら言った。
「え?」
「店にいる時 2回 15Mまで近づいていたはずだけど 何事も無かった」
あたしも周りを見回すが、駅構内はこれから帰るサラリーマンや学生らしき若者、これから働く夜の住人など、無数の人間が歩いている。
「やだ 怖い」
あたしはそうつぶやくと、次に疑問を聞いた。
「そういえばセイヤ 他に奴隷にした人はいないんだよね?」
「ああ いない」
「そう もし他のSCMに勝負を挑まれたらどうしよう」
「分からない けど勝負をしないのが懸命だと思う」
確かに。勝負を仕掛けられても、断ることはできる。
「そうよね 分かった」