0021 千代田 マリヤ (80/85)
直後、キヨゼロの携帯が鳴った。相手はリュウオウだ。けど、電話には出なかった。
「直接 電話をしてくるなんて珍しい……」
「ジュリアって子を助けようとしてるんじゃないの?」
「は?あのクソガキに限って それはあり得ない」
「そう?一番長い奴隷なんでしょ?主人でも情が沸くんじゃない?」
ぼくの思いつきに、彼は何かを考えだした。そして顔を上げた。
「……ゲッコウってやつ 今から動かせるか?」
リュウオウは高確率で、ジュリアを探している。
その隙を突いて、ゲッコウを懐に入れる作戦を実行する。
ぼくはゲッコウに電話をした。
「おはようぼくのゲッコウ」
ぼくは、ゲッコウに最後の命令を下した。
「これからゲッコウの高校にゼロという人が向かう」
彼に会って、そしてSCMをつけ、勝負を行い……。
「負けなさい」
ちょっとかわいそうな気もしたけど、ゲッコウは必ずやり遂げると言ってくれた。