0021 千代田 マリヤ (79/85)
「どうなの?それ」できるの、うまく?
「さっきシンノスケには言ってなかったが おれがゼロの身体を操っているときなら SCMに抗うことはできる」
ぼくにはほとんどが、よく分からなかった。ただ黙ってキヨゼロの話を聞いていた。
キヨゼロは自分の首から下を眺めていた。
「けど この身体も脳も あくまでゼロのものだ 極力危険は避けたかった」
「ふーん」
さっき感じた、キヨゼロへの違和感が分かった。恐らく、この話を、ぼくは嘘だと感じたんだ。
その気になったらキヨゼロ1人でも、2つのSCMを扱える、ということだろう。
シンノスケくんに協力を拒まれた今、ゼロを救うにはそれを実行するしかない。
キヨゼロ1人で、ゼロくんの身体1つで、2つのSCMを使用するしかない。
明け方になり、そういえばとゲッコウから聞いた話もした。
葛飾ジュリアがさらわれた、と。
キヨゼロには「なぜもっと早く言わないんだ」と、怒鳴られたけど、今伝えたんだからいいじゃない。