0021 千代田 マリヤ (78/85)

ぼくが気まずい顔をつくると。


「けどぶっちゃけ ゼロに似てればよかった」


「え?どういうこと?」


「誰かの専用SCMになった SCMでも 他人がつけることはできる」


反応も誤魔化すことができる。以前、葛飾ジュリアという奴隷が、主人のリュウオウのSCMをつけて、それを行ったと、キヨゼロは語った。あ、そういえば、ゲッコウからジュリアがどうこうっていうメールがきてたな。


「大事なのは2つ すり替えることと 2つのSCMの2つの周波に耐えられるかどうか」


2つのSCMから出る、奴隷の周波と主人の周波。常人には、同時期に、その2つを脳へ受けることはできない。脳が耐えられない。


だからキヨゼロは、ゼロの双子、シンノスケくんが必要だった。そう語った。


双子の2人で、周囲の目を誤魔化す。けどその計画は、シンノスケくんに断られてしまい、実行は不可能になってしまった。しかも偽者だしね。


「どうするの?」


残ったキヨゼロにそう尋ねると、彼は肩を落としたまま、こう言った。


「おれ 1人でやるしかない」