0021 千代田 マリヤ (74/85)

キヨゼロはそう言って、リュウオウを奴隷にする計画を語り始めた。


まずパフォーマンスとして、リュウオウの目の前で新たな奴隷をつくる。


その役がゼロのSCMを着けたシンノスケくんとゲッコウだ。


リュウオウの目の前で、シンノスケくんがゲッコウを奴隷にする。


この時、実際にシンノスケくんが使うSCMはフリーのSCM。


ゲッコウはリュウオウの奴隷になっていないけど、リュウオウはゲッコウが奴隷になったと思い込む。


「これでリュウオウの信用を勝ち取る」


要するにゼロに扮したシンノスケくんとゲッコウを、リュウオウ派閥に紛れ込ませる。


そこから隙を見て、リュウオウを奴隷にして転覆させると言う。


「やりたいことは分かるけど……」


何か腑に落ちない。何か回りくどいというか、面倒くさい割に結果が見えないというか。


キヨゼロは握った拳を左手で受け止め、ぼくの疑問を察したかの様にこう続けた。


「リュウオウは滅茶苦茶用心深い そう簡単には直接会うことすら難しいし 頭もキレる上にガキだ 勝負に持ち込むのはかなり難しい」


信用を勝ち取る。


分かる。嘘を付き続けたぼくだからこそ、それが恐ろしく重要なのは分かる。


けど、なんだろう拭いきれないこの違和感。